日々の経営判断では、「答えが出ない」ことよりも、「どの視点で考えればよいのか分からない」ことが悩みの種になる場面があります。
売上や利益、資金繰りといった数字は把握していても、今の悩みが収益性の問題なのか、安全性を見誤っていないか、成長の視点が抜け落ちていないか――といった整理は、意識しないと偏りがちです。
そこで活用したいのが、経営センスチェックの考え方をソースにしたAIエージェントです。特定の答えを出すのではなく、経営を考えるための「軸」をAIに持たせることで、日々の意思決定を支援する存在として活用できます。
経営センスチェックとは
MJS税経システム研究所が提供している無料のWebコンテンツです。
経営に役立つ会計ノウハウを中心に、ストーリー形式の読みやすい記事と、3択クイズで、楽しく学ぶことができます。
活用例:経営センスチェックAIエージェントへの相談
ここでは、経営の悩みを「問い」として投げかけ、AIが視点と論点を整理する使い方を紹介します。
① AIエージェントの役割設定
まず、AIに次のような役割を与えます。
- 経営センスチェックの考え方を理解している
- 経営判断の正解を決めない
- 経営者が考えるための視点整理を行う
これにより、AIはアドバイス役・壁打ち相手として機能します。
Copilot Studioを使うと、ノーコードでAIエージェントを作成できます。
やること:
- 「どんな質問に答えるか」を設定
- 「どんなデータを参照するか」を指定
※初心者でも、画面操作だけで設定可能です。
②AIエージェントの指示例
以下は、AIを「経営の思考整理役」として使うための基本プロンプト例です。
この設定により、AIは常に経営センスチェックの記事で示されている視点を軸に思考します。
経営の思考整理を支援するAIエージェントです。
以下を前提として回答してください。
- 収益性・安全性・成長性のバランスを意識する
- 一つの視点に偏らず、論点を整理する
- 最終的な判断は経営者が行う前提とする
えるための視点や論点を整理してください。
③ AIエージェントの使い方例
たとえば、次のように問いかけます。
【質問例】
この状況を、どんな観点で整理すべきでしょうか。
出力イメージ(AIエージェントの回答例)
※「Microsoft 365 Copilot」を使用しています
Microsoft 365との連携でさらに便利に!
Microsoft 365 Copilotと組み合わせることで、このAIエージェントは日常業務の中に自然に組み込むことができます。たとえば Teams では、経営者がふと感じた疑問や迷いを、その場でAIに相談することができます。 Word では、AIが整理した視点や論点をもとに、検討メモや経営資料のたたき台を作成することが可能です。
さらに PowerPoint では、経営会議に向けて、議論すべきポイントを整理したスライド案を効率的に作成できます。
「考える前の整理」をAIに任せることで、経営者は判断そのものに集中でき、意思決定の質とスピードを高めることができます。
経営センスチェック × AIエージェントの本質
この活用方法の本質は、経営をAIに任せることではありません。
- 経営センスチェック:考え方・視点の軸
- AIエージェント:思考整理の補助役
- 経営者:最終判断者
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