経営研究レポート

MJS税経システム研究所・経営システム研究会の顧問・客員研究員による中小・中堅企業の生産性向上、事業活性化など、経営に関する多彩な各種研究リポートを掲載しています。

前回はテレワークに関わる問題のうち、テレワーク対象者と非対象者との問題や労働時間管理の問題について説明いたしました。今回はその他の様々な問題について、その対応策について解説いたします。...
1.はじめに近年、新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの推進やSociety5.0の実現に向けた取り組みの中で、従来、紙や対面で行っていた様々なやりとりを電子空間内で電子的に完結することが望まれるようになっており、電子データ等の安全・安心な流通を可能とする仕組みであるトラストサービスの重要性が高まっている。特に、EUのeIDAS規則で規定されるトラストサービスの1つであるeシールは、電子文書等の発...
先の衆議院選挙では自民党が261議席を獲得した。選挙前の276議席から減らしたが、国会を安定的に運営できる「絶対安定多数」は確保。一方、野党第一党の立憲民主党は選挙前の109議席から96議席に減らし、「野党共闘」は不発に終わった。今回の選挙は、今後の政権運営にどのような影響をもたらすのか、あらためて検証してみたい。手放しで喜べない自民まず、野党の敗因は何か。立憲民...
何が違う? 労務契約終了の3パターン
1.はじめに首都圏を中心に2021年中のかなりの期間について緊急事態宣言下にあったわけですが、その頃と比べれば、コロナ禍の状況は首都圏のみならず、全国的にかなり落ち着いています。とはいえ、本格的な冬を迎えて「第6波」への懸念も広く共有され、以前のような日常が戻ったとは言い難い状況です。感染拡大の影響を大きく受ける企業に対して支給されている「雇用調整助成金」の特例措置については、当初、終了予定とされていた...
渋沢スピリットを持つ企業③
第1回渋沢栄一の足跡と埼玉県の渋沢栄一にちなんだ表彰制度第2回渋沢スピリットを持つ企業①第3回渋沢スピリットを持つ企業②第4回渋沢スピリットを持つ企業③第5回渋沢スピリットを持つ企業④第6回現代に見られる埼玉県の企業家精神1.はじめに本連載では、埼玉県の取り組みである「渋沢栄一賞」、「渋沢栄一ビ...
配分型交渉と統合型交渉
本稿の要旨交渉力を一定とし、情報の非対称性を排除するというように、いくつかの条件をおけば配分交渉は50:50に落ち着くことはミクロ理論経済学でも明らかです。しかし、実際にはそのような条件が成立しないことが大半です。現実にはパイを争う配分型交渉が行われており、そのような...
医療機関経営者が知っておくべき医療関連法規
【サマリー】前号に引き続き、医療経営者が知っておくべき医療関連法規について記述する。今回は、特に判断に迷いやすい法規や、臨床の現場...
コロナ禍の影響もあり、急速に浸透したテレワーク。制度設計する間もなく導入した企業も多く、テレワークの対象者と非対象者との問題、労働時間管理の問題、費用に関する問題、メンタルヘルス問題など、様々な問題が発生しています。今回はその中で、「対象者と非対象者との問題」と「労働時間管理の問題」について説明いたします。●テレワーク対象者と非対象者との問題いかにテレワークが多くなったとは...
10月4日に岸田文雄首相が誕生した。衆議院の解散から総選挙まではわずか17日で、戦後最短の「最速選挙」と呼ばれている。首相就任にともなう〝ご祝儀相場〞もないまま、就任直後から政策のブレが露呈し、総選挙への影響も懸念されている。岸田首相は今後、どのように日本を引っ張っていくのか。そのあたりをチェックしてみたい。いきなりの「岸田ショック」岸田首相は「新しい資本主義」を...
パワハラ防止法 2022年4月から中小企業も対策義務化
1.はじめに我が国の将来を左右する衆議院選挙が10月末に行われました。今回の総選挙においては、与野党を問わず、いわゆる大物政治家とされる候補者の落選が相次ぎましたが、その中で、外注業者にパワーハラスメント(パワハラ)まがいの発言をしたとされる議員や、官僚を大声で恫喝したとの指摘を受ける複数の議員が含まれていたことが話題となりました。パワハラ的な行為に対し、有権者がいかに嫌悪感を抱いているかを象徴的に表す...