経営研究レポート

MJS税経システム研究所・経営システム研究会の顧問・客員研究員による中小・中堅企業の生産性向上、事業活性化など、経営に関する多彩な各種研究リポートを掲載しています。

(1)産業支援策の現状と課題6月、中小企業庁の担当課長より「これからの中小企業庁の産業支援策」を鳥瞰するお話をお伺いする機会を得た。その勉強会の目的は、沢山出されている支援策の活用促進が十分とは言えず、その活用促進は本来地域の会計事務所等がしっかりサポートすべきだとの主催者の妥当な見解によるものであった。実際支援策は以前から多種多様に打ち出されていた。しかし、活用は促進されていないというのは現実の問題である。それは告知が不十分だからという課題だけではない。...
残業削減雇用維持奨励金の創設と残業削減の方法米国の金融危機に端を発した世界的な不況の中で、雇用の維持は最重要課題とされています。平成21年3月23日に、政労使の三者が一体となって雇用安定・創出の実現を目指す、政労使合意が発表されました。日本型ワークシェアリング(休業や残業削減、出向などで雇用維持を図る取り組みのこと)...
1.早急な回復はないひところに比べると日本の株価も持ち直してきた。製造業の生産活動も一部に復調の兆しがみえるようだ。しかし、これらは在庫調整がようやく一巡し、昨秋来の最悪期を脱しつつあると評価すべきもので、当然のことながら本格的な回復にはほど遠い。底打ち後、夏場あたりからは薄日が差してくるだろうが、V字回復は考えにくいのが実情だ。とくに“バブル崩壊”...
はじめに産業としての医療の特徴は、不特定多数の人(患者)に利益(治療)をもたらす公益性を持っていることと、生産と消費が同時に行なわれるということが言えます。さらに、業態はサービス業となります。じつは、これらの側面を併せ持った業種はそれほど多くありません。医療、介護、福祉に加え、教育や保育などといったところでしょう。特...
(1)変動費コントロールの次の段階前稿では変動費コントロールを「企業存続のためのメカニズム」と「自己資金最大化」の観点から、主に仕入に焦点を当てて論を進めた。変動費と一言でとりまとめるが、性質で分類すれば明確に分かれる。経営において、分析をすることは常に大切な問題ではなく、企業を健全な状態でバランスをとってマネージメントすることこそが大切であることは言うまでもない。マネージメントにおいて変動費コントロールは大変重要な位置にあることを前稿で述べた。変動費には...
改正雇用保険法の概要
改正雇用保険法の概要衆議院本会議で審議中だった雇用保険改正法案ですが、施行日を当初の案であった4月1日から3月31日に前倒しすることで与野党が合意しました。1日早めて年度内に施行することで、民主党は「10万人...
1.発想の転換を米国発の経済危機は、依然として出口の見えない状況にある。しかし、前にも述べたように、こうした経済環境は、思い切った産業構造の転換をはかるチャンスでもある。たとえば、不況の代名詞となっている自動...
皆さんは「メディカルコンシェルジュ」という職種をご存知だろうか?コンシェルジュ(Concierge)とは、ウィキペディアによると、フランス語で、本来の意味は「集合住宅(アパルトマン)の管理人」という程度の意味しか持たない単語で、そこから、解釈を広げホテルの宿泊客のあらゆる要望、案内に対応する「総合世話役係り」「よろず相談承り係り」という職務を担う職名として使われて...
「変動費コントロールのメカニズム」
(1)変動費とはどんなものか前稿で、企業の3大支出は
雇用のミスマッチ
雇用のミスマッチ世界的な景気悪化により、雇用情勢は厳しさを増しています。2008年の失業率は4.0%と昨年に比べ0.1ポイント上昇しました。企業の生産活動の停滞によって、需要が不足し、失業が起こるという「需要不足失業」が...