経営研究レポート

MJS税経システム研究所・経営システム研究会の顧問・客員研究員による中小・中堅企業の生産性向上、事業活性化など、経営に関する多彩な各種研究リポートを掲載しています。

仮に米欧と中露の外交努力によって軍事衝突が避けられたとしてもウクライナ問題が解決するとは思えない。むしろこれを機に米欧と中露の対立が深刻化し、経済制裁などのリスクが生じ、世界経済が停滞する可能性がある。さらに中露は軍政下のミャンマーやタリバン政権下のアフガニスタン、独裁者の金正恩が率いる北朝鮮を取り込み、世界秩序の再編を目論んでいる。日本はこうした状況にあって、ど...
2022年4月からはじまる公的年金制度改正
1.はじめに2022年4月から公的年金制度が大きく改定されます。企業にとっては、厚生年金保険料を含む毎月の社会保険料の負担は非常に大きいものですし、従業員側も、「年金?保険料を払っても損するだけ」「将来はもらえないだろ」など現行の年金制度はネガティブな意見を伴って語られることが多く、「どうせまた制度改悪だろう」などと言われがちなのが実情です。今回の改正では、これまで必ずしも厚生年金に加入させなくてもよか...
1.はじめに昨年12月24日に政府は、新たな「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(以下、重点計画)を閣議決定した。これは、昨年9月のデジタル庁発足後、デジタル庁が中心になって取りまとめた最初の重点計画であり、今後の我が国のデジタル化に向けた考え方と、ここ数年間に重点的に実施する施策を示したものである。重点計画のデジタル社会の実現に向けた施策項目に示された「暮らしのデジタル化」及び「産業のデジタル化」で...
「株式上場のためのショート・レビュー(その15)」
【サマリー】8月度より「株式上場のためのショート・レビュー」について2つ目の調査事例を取り上げており、ゲームソフトやインターネットコンテンツの開発をしているF社のレポート事例を報告しております。今回は4回目であり、経営管理組織についての指摘事例です。
~血液がんを撲滅する抗体治療薬に挑戦。日本抗体医薬~
【サマリー】CAMPFIREAngelsの募集に成功した初の本格的創薬ベンチャー「日本抗体医薬」。がん細胞に穴を開けて殺す画期的な抗体「アナポコーシス抗体」による抗体治療薬。順天堂大学発ベンチャーとして、産学連携講座と連携・研究開発を推進。潜在的市場規模1兆...
~検索結果順位を上げるためのライティングのコツ~
【サマリー】御社のEC等Webページの集客を図るためにはコンテンツが検索エンジンに評価を受ける条件をどれだけ満たしているかがポイントとなります。本稿では必要十分なライティングの手順と注意点を紹介しています。最近はライターが比較的手軽に外注できるようになってきましたが、まずは担当者、責任者が、本稿に沿って自分...
日本の中小企業のイノベーション政策転換と日本型SBIRの課題
【サマリー】1990年代前半平成のバブルが崩壊し、産業界を牽引していた情報通信電機及び金融業界が、海外進出での無謀な負の遺産の整理に追われ、1980年代の経済成長過程で全体の底上げ政策を採用していた中小企業行政の方向転換の芽が出てきました。1995年から始まった一連の「出る杭をもっと伸ばす」政策で、米国SB...
オミクロン株が猛威を振るいはじめたが、岸田内閣は依然として50%以上という高い支持率を維持しつづけている。もちろん、政策などが一定の評価を得ている結果であることは間違いないが、日本の政治・経済の現況を概観すると、そこにはさまざまな問題が山積している。そのいくつかをピックアップし、今必要とされる対策について考えてみたい。政策の不透明性と向き合う国は昨年度、77兆円の...
2022年度より段階的施行される改正育児・介護休業法
1.はじめに2021年の国内出生数見通しは約81万人程度と、過去最小を更新することとなりました。コロナ禍により妊娠・出産を先送りするケースが増えたことも原因の一つと考えられていますが、出産に伴う、生活・就業と子育てを両立することの困難さがなかなか改善されていかないことも大きな要因と言えそうです。男性が今以上に家事や育児に関与できるような環境改善がカギとなることを踏まえ、男性社員の育児休業が取得しやすくす...
渋沢スピリットを持つ企業④
第1回渋沢栄一の足跡と埼玉県の渋沢栄一にちなんだ表彰制度第2回渋沢スピリットを持つ企業①第3回渋沢スピリットを持つ企業②第4回渋沢スピリットを持つ企業③第5回渋沢スピリットを持つ企業④第6回現代に見られる埼玉県の企業家精神1.はじめに本連載では、埼玉県の取り組みである「渋沢栄一賞」、「渋沢栄一ビ...