経営研究レポート

MJS税経システム研究所・経営システム研究会の顧問・客員研究員による中小・中堅企業の生産性向上、事業活性化など、経営に関する多彩な各種研究リポートを掲載しています。

1.事業承継とは-事業承継対策の必要性-(1)事業承継は会社(オーナー企業)の必須課題1)資本と経営が一体化している中小企業中小企業の事業承継を難しくしている最大の要因は、資本と経営が一体化していることです。法人格を有して...
1.高齢者の雇用確保措置~中小企業の特例措置期間終了~少子高齢化の急速な進行による労働力人口の減少に伴い、経済の活力を維持していくためには、高年齢者の能力の有効活用や、経験に裏づけられた高い技術を伝承していくことが不可欠です。65歳までの安定した雇用確保を努力義務としていた高年齢者雇用安定法は平成18年4月に改正され、65歳未満の定年を定めている事業主は、雇用する高年齢者の65歳までの安定した雇用確保のために、定年の引上げ等のいわゆる「高年齢者雇用確保措置...
1.解散もありうる1月半ば、内閣改造が行われ、下旬には通常国会が召集された。今国会では、2011年度予算および関連法案の行方が最大の焦点となる。改造内閣の顔ぶれに関していえば、正直、「改造前よりはいいだろう」といったところだ。経済財政担当大臣に、たちあがれ日本を離れた与謝野馨氏を起用して注目されたが、氏の持論と民主党マニフェストとの隔たりは大きい。本格的な政策議論になったときに、齟齬が表面化しない保証はない。国会の冒頭で施政方針演説を行った菅直人総理大臣は...
1.医療情報の種類(1)ミクロレベルの医療情報(個人情報)<1>生体情報生体情報と言うと、指紋などを思い出すでしょう。ATMでは、手のひら認証付きという機種もあります。生体情報とは、個人の静的、動的な状態を示す各種の情報であり、臨床においては最も直接的な医療情報であることが多いです。その異常値レベルによって病因を探ることになります。その代表的な情...
1.アプリケーションソフトの活用について一般的に地域企業では、そのIT化が進んでいるとは言い難い。それはひとえにソフトの活用をどうしてよいのかわからないというところに端を発している。業務パッケージソフトでなくとも例えば、エクセルやワードやアクセスといったアプリがどこまで活用されているのかは甚だ疑問である。その理由は、「色々なことができる」からではないだろうか?色々なことができるというのは便利であろうと思う反面、「何に使ったらよいかわかりづらい」という側面を...
1.事業承継対策の実践に向けて前2回に亘って中小企業の事業承継に係る問題を提起しました。この提言により「中小企業の事業承継が容易なものでなく、時間と知恵を使った対策を必要とするもの」と認識して戴いたはずです。次の段階では実践に向けて、具体的な対策に取り組むことになります。今回は、事業承継対策を進める上での本質的な課題明示と事業承継実務の体系を解説します。2.事業承継対策の本質的な課題
職場規律の緩み~蟻の一穴にしないために「ゆとり教育」を受けたいわゆる「ゆとり世代」が職場に入ってくるようになって、多くの職場から様々な面白おかしいエピソードを耳にするようになりました。そんなエピソードを外から聞いている立場であれば、驚きと笑いを伴って「常識やマナーを知らない」「空気が読めない」etc.と、言いたいことを言っていればいいのですが、こと、それが自分の職場等でも起こる、ということになると、これは笑い話では済まなくなってきます。近年、一部の社員(「...
1.法人税減税は決まったが新しい年が明けた。今年こそ、政治・経済の混乱、低迷を打破し…と願いたいのだが、依然として前途に明るい兆しが見えたとは言い難いのが現実だ。昨年末、2011年度の税制改正大綱が閣議決定された。焦点だった企業減税は5%で決着した。12年振りの法人税の減税に関しては、経済界からも評価する声が聞かれる。ただ、減税幅はまだ小さい。「環境税」(地球温暖化対策税)創設との“抱き合わせ”で、企業負担軽減効果は相殺されることもあり、これだけで本格的な...
1.はじめに2010年8月13日付の日経新聞に、『マイクロソフト、日本で医療IT事業電子カルテを共有』のタイトルで記事が掲載されました。主な内容は、以下の通りです。
経営構造の見直し
1.経営分析に対する目線経営計画策定プロセスの最初のステップは、経営分析から入ることが一般的であることは本レポートの最初にも述べた。この入り方では実効的経営計画は構築できないという論の始まりから、ではそういうプロセスやファクターが必要かについて述べてきている。今一度、この経営分析に着目し、経営構造の改革につなげていくプロセスを紹介したい。「経営分析とは何か?」「経営分析の目的とは?」で調べを進めると、その答えを述べているのは、大体において「経営の専門家」で...