令和5年分における相続税の申告事績の概要
国税庁は、令和5年分における相続税の申告事績を公表した。 令和5年分の被相続人数(死亡者数)は、厚生労働省の人口動態統計によると1,576,016人で、前年対比100.4%となった。このうち、相続税の申告書を提出した被相続人数は全体のおよそ1割にあたる155,740人(同103.2%)だった。また、相続税の納税者である相続人数は339,098人(同102.9%)だった。 課税価格は21兆6,335億円(同104.6%)、申告税額の総計は3兆53億円(同107.4%)といずれも増加した。なお、課税価格とは、相続財産価額に相続時精算課税適用財産価額を加え、被相続人の債務・葬式費用を控除し、さらに相続開始前3年以内の被相続人から相続人等への生前贈与財産価額を加えたものである。 相続税額のある申告書データから抽出した相続財産別の金額は以下のとおりで、いずれの項目も増加し、過去10年で最高となった。 ・土地 7兆1,425億円 ・家屋 1兆1,452億円 ・有価証券 3兆8,779億円 ・現金・預貯金等 7兆9,633億円 ・その他 2兆5,817億円
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