国税庁は、1月20日から法人設立ワンストップサービスがスタートしたことを明らかにした。法人設立ワンストップサービスとは、面倒な会社設立手続きを一度で行えるサービスのこと。これまで法人を設立する際には、設立届出書の提出を始めとする複数の各種手続きを、税務署や年金事務所などの行政機関ごとにそれぞれ個別に行う必要があった。それが、オンラインサービスを利用して一度に行うことができるようになった。

法人設立ワンストップサービスでは、マイナポータルという一つのオンラインサービスを利用して、これらの一連の手続きを一度で行うことができる。全てオンラインでできるので行政機関に出向く必要がないほか、24時間365日いつでも手続きできるのも大きなメリットだ。同サービスで行える手続きは、国税・地方税に関する設立届出のほか、雇用に関する届出などの法人設立後に必要な行政手続きも含まれる。

具体的には、法人設立届出のほか、申告期限延長の特例の申請、青色申告の承認申請、事前確定届出給与に関する届出、棚卸資産の評価方法の届出、消費税課税事業者選択届出、給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出、電子申告・納税等開始届出など、国税・地方税に関する多岐にわたる届出等が該当する。また、年金事務所やハローワークといった雇用に関する届出など、法人設立後に必要な行政手続きも行える。

法人設立ワンストップサービスでは、「かんたん問診」の質問事項に答えていくことで、利用者に必要な手続きが表示されるので大変便利だ。同サービスを利用するに当たっては、法人代表者のマイナンバーカードや、マイナンバーカード対応のスマートフォン又はパソコン、ICカードリーダライタ(パソコンの利用者のみ)が必要になる。なお、定款認証・設立登記の手続きは2021年2月から利用可能となる予定だ。

この件については↓
http://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/hojin/annai/OSS.htm

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