国税庁は、税に関する疑問に答える新しい税務相談「チャットボット」の試験導入を1月15日から3月31日まで行っている。チャットボットは、「チャット(会話)」と「ロボット」を組み合わせた言葉で、利用者が国税庁HPにあるチャットボットにアクセスし、知りたい情報について、メニューの選択又はフリーワード(話し言葉、キーワードなど)を入力すると、AI(人工知能)を活用して自動で回答を表示するシステム。

チャットボットを利用することにより、税に関する疑問を、曜日や時間に関係なく気軽に質問することができたり、国税庁HPに掲載されている情報へより短時間でたどり着くことができる。回答可能範囲は相談事例の蓄積により順次拡大する予定で、試験導入時は、2019年分の所得税について、相談が多い医療費控除など各種控除を中心に、給与収入や年金収入がある者から問合せが多い質問に対応している。

具体的には、(1)給与所得、年金の所得、(2)確定申告の手続き、(3)医療費控除、住宅ローン控除、(4)社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、寄附金控除(ふるさと納税)、雑損控除、寡婦・寡夫控除、勤労学生控除、障害者控除、配偶者(特別)控除、扶養控除、基礎控除、(5)スマートフォンでe-Tax送信する際の事前準備に関することに対応している。

なお、チャットボットは、パソコンのほか、スマートフォンやタブレットから国税庁HPのチャットボットにアクセスすることで利用できる。また、今回の試験導入は、回答精度の向上等のために実施されていることもあり、質問の意図をAIが認識しない場合は表現を変えて再度入力する必要があったり、機能改善目的等のための利用履歴(入力された質問及び表示された回答)やアンケートの回答が必要な範囲で記録される。

この件の詳細は↓
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-chatbot.htm

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