国税庁がこのほど公表した2019年度税理士試験結果によると、合格者は前年より77人(11.5%)多い749人だった。第69回目となる今回の税理士試験は、前年から3.5%減の2万9779人が試験を受けた結果、一部科目合格者は同14.7%増の4639人で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は749人、うち、女性は全体の27.5%に当たる206人。一部科目合格者を含めた合格率は同2.8ポイント増の18.1%だった。

合格者を学歴別にみると、「大学卒」が563人で最も多く、次いで「専門学校卒」が95人、「高卒・旧中卒」が51人、「短大・旧専卒」23人、「大学在学中」が4人、「その他」が13人となっている。昨年と比べ、「大学卒」が28人増、「専門学校卒」が29人増、「高校・旧中卒」が5人増、「短大・旧専卒」が7人増、「大学在学中」が3人増、「その他」が5人増と、全て増加している。

年齢別では、最多が「41歳以上」の268人、以下、「31~35歳」の158人、「36~40歳」の148人、「26~30歳」の112人、「25歳以下」の63人の順。全体の年齢階層別に合格者が占める割合は、前年も1位の「41歳以上」が前年を1.0ポイント下回るも35.8%を占めてトップ、以下、「31~35歳」が21.1%、「36~40歳」が19.8%、「26~30歳」が15.0%、「25歳以下」が8.4%で続いている。

11科目ある試験科目の平均合格率は、前年を2.7ポイント上回る15.5%。科目別では、「住民税」が前年を5.5ポイント上回る19.0%でトップ、次いで、「財務諸表論」が18.9%、「簿記論」が17.4%で続き、全体の合格率を引き上げた。一方、最低は「相続税法」の11.7%で最難関科目となった。ほかの主な科目では、「法人税法」14.7%、「所得税法」12.8%、「消費税法」11.9%などだった。

2020年度(第70回)の税理士試験は、来年5月7日に受験申込の受付を開始、同年5月19日に受験申込の受付を締め切り、同年8月18日~8月20日にかけて試験を実施し、同年12月18日に合格者を発表する予定となっている。日程については、今後変更される場合があり、また、受験願書の提出方法については、郵送のみ(一般書留、簡易書留又は特定記録郵便)となるので、注意が必要だ。

この件については↓
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/69/kekka.htm

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