金融庁が公表した「NISA口座の利用状況調査」結果によると、2018年6月末時点におけるNISA(一般・つみたて)の総口座数は1197万1125口座で2018年3月末時点から2.5%増と伸びはやや鈍化、ジュニアNISAの総口座数は28万5544口座で同5.9%増えたことが分かった。NISA(一般・つみたて)の投資総額は約14兆5179億円で同4.2%増だが、ジュニアNISAは約945億円で同10.5%増と順調に伸びている。

同調査は、一般NISA690法人、つみたてNISA551法人、ジュニアNISA339法人の各取扱全金融機関を対象に口座開設数や投資額などを調べたもの。NISA(一般・つみたて)投資を商品別にみると、「投資信託」が約8兆5026億円と全体の58.6%を占め、「上場株式」が約5兆6468億円(構成比38.9%)、「ETF(上場投資信託)」が約2294億円(同1.6%)、「REIT(不動産投資信託)」が約1392億円(同1.0%)だった。

NISA(一般・つみたて)口座開設数約1197万口座の年代別の開設者比率をみると、「60歳代」が22.0%を占め、次いで「70歳代」18.9%、「50歳代」16.6%、「40歳代」15.6%などとなっており、60歳代以上が53.2%と5割強を占める。また、NISA(一般・つみたて)の総投資額約14兆5179億円を年代別にみると、「60歳代」が29.4%を占め、次いで「70歳代」22.1%などとなっており、60歳代以上の割合が58.5%と約6割を占める。

一方、ジュニアNISA投資約945億円を商品別にみると、「投資信託」が54.0%を占めて最多、次いで、「上場株式」42.0%、「ETF(上場投資信託)」2.8%、「REIT(不動産投資信託)」1.2%。また、ジュニアNISAにおける年齢別投資額の構成比をみると、「11~15歳」が27.8%を占めて最多、次いで「16~20歳」26.0%、「6~10歳」23.7%、「1~5歳」20.9%となっており、「0歳」はわずか1.6%だった。

なお、今年1月からスタートした「つみたてNISA」の口座数は3月末に比べ35.7%増の68万8573口座で、NISA口座数全体の増加に大きく寄与。また、一般NISAと比べ、20歳代~40歳代による口座開設の割合が多いことが特徴で、その口座開設者は、「40歳代」が25.9%で最多、次いで「30歳代」が24.0%など、20歳代~40歳代が6割台半ば(64.9%)を占めている。投資額も同75.3%増の約306億円と大きく伸びている。

同調査結果の詳細は↓
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20181012-1/01.pdf

提供:株式会社タックス・コム