金融庁が公表した「一般NISA・ジュニアNISA口座利用状況調査」結果(確報値)によると、2017年12月末現在における一般NISA(少額投資非課税制度)の総口座数は1098万6007口座で同年6月末時点から0.8%増と伸びは鈍化、ジュニアNISAの総口座数は25万7447口座で同13.6%増えた。一般NISAの投資総額は約12兆5325億円で同12.0%増だが、ジュニアNISAは約666億円で同38.8%増と順調に伸びている。

同調査は、一般NISA取扱全金融機関692法人、ジュニアNISA取扱全金融機関339法人を対象に口座開設数や投資額などを調べたもの。一般NISA投資を商品別にみると、「投資信託」が約7兆4899億円と全体の59.8%を占めて最多、次いで「上場株式」が約4兆7237億円(構成比37.7%)、「ETF(上場投資信託)」が約1992億円(同1.6%)、「REIT(不動産投資信託)」が約1197億円(同1.0%)だった。

一般NISA口座開設数約1099万口座の年代別の開設者比率をみると、「60歳代」が23.9%を占めて最多、次いで「70歳代」19.9%、「50歳代」17.1%、「40歳代」15.4%などとなっており、60歳代以上が53.0%と5割強を占める。また、NISAの総投資額約12兆5325億円を年代別にみると、「60歳代」が29.7%を占めて最多、次いで「70歳代」22.1%などとなっており、60歳代以上の割合が58.9%と約6割を占める。

一方、ジュニアNISA総投資額約666億円を商品別にみると、「投資信託」が55.2%を占めて最多、次いで、「上場株式」40.9%、「ETF(上場投資信託)」2.7%、「REIT(不動産投資信託)」1.2%だった。また、ジュニアNISAにおける年齢別投資額の構成比をみると、「11~15歳」が28.0%を占めて最多、次いで「16~20歳」26.8%、「6~10歳」23.5%、「1~5歳」20.3%となっており、「0歳」はわずか1.5%だった。

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